地域を支える人材 ~「美しい人生」をここ妻有で~

 日本中、また世界中が新型コロナウイルス感染症に翻弄され始めた令和2年4月、新潟県立十日町看護専門学校は開校しました。そして、時代が「ウィズコロナ」へと変化しつつある令和5年3月、栄えある第1期生が卒業し社会に巣立ちました。

 近年、医療現場においては、医療の高度化、ICT技術の飛躍的向上、AI技術の進歩等に伴い、人々の医療ニーズが多様化する中、質の高い看護を提供するために、看護師に求められる役割も多岐にわたり、様々な分野で看護師の活躍が期待される時代となっています。

 しかし、医療施設を訪れる患者、在宅で医療を待つ患者、一人ひとり違った生活背景があり、家族や近所の人間関係があり、生きていくことへの思いがあります。どれほど科学技術が進歩した時代になっても、最も大切なのは、患者一人ひとりに合わせた「やさしさ」や「思いやり」に満ちた看護を提供することです。それこそが「看護の心」であり、人間である看護師だからこそ、できることなのではないでしょうか。

 本校校歌「美しい人生に込められた期待に応え、広い視野を持って地域を支えることのできる人材を育てていきたいと考えています。そのために、私達教員は、皆さんの夢の実現に向け精一杯支援します。

 熱意ある皆さんの入学を心からお待ちしています。

校長山﨑 理